『密輸 1970』の公開にあわせて緊急来日し、公開初日7月12日(金)に“初日記念プレミアムイベント”、さらに翌13日(土)には都内複数の映画館にて舞台挨拶を実施したリュ・スンワン監督、密輸王クォン役チョ・インソン。どの劇場も満員で観客の大声援を受けて感激の面持ちだったリュ・スンワン監督とチョ・インソンから、感謝のメッセージ映像が到着した。
『生き残るための3つの取引』『ベルリンファイル』『ベテラン』『モガディシュ 脱出までの14日間』など、韓国映画界において興行、批評の両面で確かな成功を収めてきたリュ・スンワン監督の最新作『密輸 1970』。まずチョ・インソンがにこやかに「こんにちは。日本の観客の皆さん」と呼びかけ、リュ・スンワン監督は「映画『密輸 1970』がついに日本で公開されました。映画公開初日、2日目を日本の観客の皆さんとご一緒できて、とても楽しめました」とコメント。さらにチョ・インソンは「もしかしてすでに映画をご覧になったみなさん、楽しんでいただけましたか?わたしは日本で舞台挨拶をし、みなさんが私たちのために大きな拍手を送ってくださり感動しました。ありがたかったです」と感謝の気持ちを伝えた。そして「劇場で、楽しんで、ぜひご覧ください」と呼びかけた。この映像は、すべての舞台挨拶を終えた直後に撮影したもので、2人の充実した表情も要チェックだ。
■『密輸 1970』メッセージ映像
また7月12日(金)に実施した“初日記念プレミアムイベント”では、普段から仲の良い二人の関係性がわかるやり取りも多く、会場を沸かせた。まずチョ・インソンが「この大好きな作品をもって、皆さんとお会いすることができて、日本に嬉しい気持ちで駆けつけました。急いで来たので、ご覧のとおりノーメイクで髪もセットしない状態で、近所からそのまま出てきたような状態です。早くお会いしたい!という気持ちで走ってきました」とユーモアたっぷりに挨拶すれば、リュ・スンワン監督は「9年も来られなかったので、私も急いで駆けつけたい思いだったのですが、どうしてもチョ・インソンさんとは足の長さが違って、少し遅れて到着しました。それに、私は機内で顔も洗って、クリームもぬって、髪も整えてきたのですが、世の中不公平だなぁと思いました」と話すと会場は大盛り上がり!
さらに、チョ・インソンの魅力を問われると、「よ~くみると私と似ているんです。眼鏡をかけているので似ていないかなぁと思われるかもしれませんが、実は眼鏡をはずすとよく似ているんです!皆さんが混乱されたら困ると思ってつけています」と冗談を言ったうえで、「『モガディシュ』という作品でご一緒し、なぜこれまで出会わなかったんだろうという気持ちにさせられた俳優でした。チョ・インソンさんがイケメンで演技の上手い俳優というのは、誰もが知っている事実ではありますが、私が彼に惚れた理由は彼に備わっている品格でした。相手を気遣って思いやれる人であり、辛い道を共に歩くことができることができ、困難なことがあったときには自分の肩を差し出してくれる人です」と答えると会場からも大きな拍手が。
一方のチョ・インソンは「今回僕は撮影の分量がそれほど多くはなかったのですが、だからこそもっとより緊張して臨んだような気がします」と本作出演を振り返り、「今回キム・ヘス先輩とご一緒しましたが、僕の演じたクォン軍曹はチュンジャを演じたキム・ヘスさんとの演技によって完成されたもの。存在感を際立たせるようなリアクションのある演技をしてくださった。ですので、クォン軍曹が魅力的にみえたのではあれば監督とキム・ヘスさんのおかげです」とコメント。
また、このプレミアムイベントでは事前にSNSで募集した観客からの質問に答えるコーナーがあり、アクションシーンの大変さを聞かれたチョ・インソンは「アクションシーンは元々大変なものです。苦労そのものです!」と即答し、「アクションは自分ひとりでできず、相手の俳優さんと息をあわせることが大切ですし、ややもすれば大きな事故にもなりかねないので絶えず緊張して臨んでいます。それにアクションはもちろん技術も必要ですが、実は本当に大事なのはアクションにおける感情だと考えています。そこにこだわりながらアクションシーンを撮影しました」と舞台裏を披露。すると監督から「アクション以上にチョ・インソンさんの眼力、あのまなざしがクローズアップされたのをみると全てを圧倒しますよね、だから本当にすごい俳優だと思います」とべた褒め発言が続き、チョ・インソンが思わず照れて後ろを向いてしまう一幕もあった。
「いつも映画が海外で上映され観客の皆さんとお会いするのは新鮮だし、嬉しいです。特に日本は身近な隣国ですし、いつも日本の観客の皆さんの反応は気になっているんです」と話していたリュ・スンワン監督もチョ・インソンも終始熱い観客の反応に感激の面持ちで、「『密輸 1970』がみなさんに涼しさをお届けできる作品になっていたら嬉しいです」(リュ・スンワン監督)と締めくくり、大盛況のイベントとなった。
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